海外競馬巡回記

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海外競馬巡回記(インド競馬編)その2

インドの競馬総合情報サイト「Indiarace.com 」が先日チェンナイ競馬場にも対応するようになりました。ということは春のウーティでの競馬にも対応するのでしょう。この2つの競馬場について、ネット上の巡回にて知り得たことを私なりにまとめてみます。

チェンナイ、ウーティは「Madras Race Club」が管理しているようです。使い勝手は問題ないのですが、ただこのサイトは新しいのか2015年10月30日より前の過去成績が残っていなくて、種牡馬成績のカウントの面で厳しいです。

また、この2場は「Indiarace.com 」に最近登場したように、他の競馬場との交流が極めて少ないようです。重賞や馬齢戦は地元(チェンナイ・ウーティ育ち)のエリート馬が走り、条件戦はエリートになれなかった馬と、バンガロール等他の競馬場からの移籍組が走っている印象があります。そのエリート組の種牡馬が偏っているので種牡馬成績も特殊感があります。

さらに、チェンナイはさほどでもないですが、ウーティの方は短期間に集中開催され、昨年は4月14日から6月23日までの約70日間の期間に32日開催されています。その期間にエリート馬が走ることになる馬齢戦が多く、しかもどの馬も出走しまくる(9-c族のRazzle Tazzleで数えてみたらこの期間に17回出走していました)という特殊感もあります。

この2つの特殊感によりチェンナイ、ウーティでの種牡馬成績も特殊です。1着2着になった馬のうち8頭分の血統が把握できていないので完璧ではないですが2015年4月14日から2016年2月25日までのチェンナイ、ウーティでの590レース分の種牡馬成績は

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という感じで「インド競馬におけるウインレジェンドの立ち位置について」で集計したのとは大いに異なります。3歳戦4歳戦はALWAYS A RAINBOW(CAN)産駒とMARCUS ANDRONICUS(USA)産駒とDECADO(IRE)産駒とで交互に勝ち負けしている感じです。WIN LEGEND(JPN)産駒は3頭ほどしかいないようで1着2回、2着5回にとどまっています。

さて交流が少ないと申しましたが今週末の3/5と3/6は他場から競走馬を招き多数の重賞が開催されます。その1つのThe Indian Turf Invitation Cup (Gr.1)ではシーキングザダイヤ産駒のQUASARとウインレジェンド産駒のANGEL DUSTの対決も見ることができそうで(→RaceCard)本当に楽しみです。

  • The Hindu Sprinter's Cup (Gr.1) 1200m
  • The Villoo Poonawalla Stayer's Cup (Gr.1) 3000m
  • The Maj.P.K.Mehra Memorial Super Mile Cup (Gr.1) 1600m
  • The Suresh Mahindra Multi-Million Trophy (Gr.2) 1400m
  • The Indian Turf Invitation Cup (Gr.1) 2400m

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